いろいろありまして、急遽、自分でアウトプットしてみたいテーマを考えました。
今、頭に浮かんでいるテーマは
「対話力が会社を強くする」
というものです。
概要は………
1.「創発(新しい気づき、アイディア……)を生む企業風土づくり」がいかに、これからの企業経営にとって大切であるか。
これは経営品質賞(マルコム・ボルドリッジ賞)の根本にある考え方から、私が影響を受けてきたものを膨らませたものです。
現代のようなスピードの時代においては、戦略はトップや経営企画室のような一部の人間が考えて、下に降ろすというのでは、間に合わない。
考えているうちに、マーケットが変わってしまうんですね。
じゃあ、どうするのよ……。
現場に権限委譲すりゃいいじゃん……って?
正解!
現場が一番、お客様を知っているし、一番望ましい対応方法も知っているでしょ。現場が判断を下せればスピードも上がる。
でも、これはそう簡単ではないんですね。
権限委譲を本当に行うためには価値観の共有というのが不可欠なんですね。
価値観が共有できてないのに、権限委譲すると、とんでもないことになります。
船頭が何人もいるような状態…で、船は前に進まない。
「会社の行動規範作ったし、企業理念もみんなに話しているし、価値観共有できてるんじゃないの?」
間違った価値観を共有してしまうと、これまた大変です。
お客様がいらっしゃる場所に、社長が突然現れた。とたんに従業員全員がそちらに注目……。皆が社長の通る道に支障がないか、気を使う。
この会社のメンバーが共有している価値観って、なんでしょうか。
「社長がすべて」
ですよね。
「お客様がすべて」
じゃないでしょ。
じゃあ、どうすれば、良い価値観を共有できて、権限委譲できて、スピードのある競争力ある会社にできるのよ?
もうちょっと、考えよう!
私も現段階では、ここまでズバっと解説できるまで、頭の中が整理できていない。
たぶん……。
やはり、創業の理念というものが社会に受け入れられるものである必要がある。
高い理念のもとに集える人たちでなくては、正常な価値観は形成されないでしょう。
2.企業風土づくり、価値観の共有にあたっては、「対話がいかに重要であるか」を充分考慮できるものにする必要がある。
なぜなら、現場が物を言える風土でなくては、現場からの優れたアイディアも生まれない。対話できる風土づくりが、競争力の源泉になるからである。
ってことは、マネジメントのすることは何か?
対話ができる風土を作ることだ。
この部分に今月読んでいた"Appreciative Inquiry"(感謝の質問)の考え方を取り入れてみたいと思っています。
企業風土を形成する過程において、自分達のありたい姿や成功体験をもとにして、スタッフの心に「喜び」の記憶が呼び起こされる環境づくりをめざします。
具体的手法としては、マネジメントは「感謝の質問」をする。
感謝の質問というのは、成功体験を五感の記憶で思い出すための質問。
マネジメントはスタッフの成功体験を引き出して、対話を進めます。
対話の結果、成功体験の共通点を見つけだすことができます。
その後、五感の記憶を引き出すスイッチになるフレーズを作る。これが行動規範であり、価値観になっていく。
こうやって作り上げた行動規範のフレーズは、成功体験の五感の記憶を背景に作られているから、このフレーズを聞いただけで、スタッフは成功体験を思い出せるし、もっと良くするためのいろいろなアイディアが湧きやすくなる。
<結論>
・企業は社会的な存在意義のある理念をかかげる。
・マネジメントは競争力のある企業風土形成のために、スタッフと「感謝の質問」をキーにした対話を行う。
・マネジメントは対話をもとに、スタッフの創発を生みやすくするフレーズを行動規範にまとめ、価値観として共有する。
やった! 大筋まとまったぞ。
あとは、細部にわたってアウトプット進めます。