2005年6月7日火曜日

コンサルタントの本当の仕事

コンサルタントの本当の仕事とは何なんでしょうか。

仕事のしかたを手取り足取り教えてしまっては、意味がない。
仕事のしかたを考えられる力をつけること。
これがコンサルタントの本当の仕事だと思います。

自分で使えそうな新しいツールをみつけてきて、
紹介するのが仕事ではないはずです。
何かを紹介するのなら、自分が使って
素晴らしいと思えて、
自分の血肉になって
初めて紹介すべきです。
そうでなくては、ただの便利屋、ブローカーとおなじです。

歌を教えている時もそうでした。

あなたにはこの曲が似合っている
あなたはこんなふうに歌えば上手に聞こえる
ここはこういうふうに歌って・・・

こんなことを教えるのはすべて無意味です。
本人には何の力もつきません。

やりかたはある程度、示してあげないと
最初はできません。
いろいろな方法があることは教えてあげます。

でも、それは最低限のものでいいと思います。
基本中の基本を教えます。
心を教えます。
それを取り入れてもらい、マネしてもらって
自分で組み立てる能力をつけてもらいます。

そうすれば、先生はもう必要なくなる。
必要だとすれば、コーチですね。

コンサルタントはコーチとは違います。
歌の基本を何も知らない人に、
最初からコーチはつけられません。

Educare
という言葉があります。
Education
の原型だそうです。
意味は「引き出す」ということだそうです。

相手のよさを引き出し、正しい方向を示し
力をつけてあげるのが先生の仕事、教育だと思います。

コンサルタントは
ときには教師になり、
ときにはコーチになり、
ときには友人になるのではないでしょうか。

教師の立場のときには、
基本を教えることから始めるべきだと思います。

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