2005年6月16日木曜日

適応することと生存能力があることは違う

今日は日本経営品質賞の審査員研修に行っておりました。
あさってまでの3日間の日程です。

経営品質賞の関係で出かけると
本当に女性が少ないことに、おどろきます。

たぶん、5%くらいしかいないですよ。
診断士だって、最近は10%くらい女性だと思うんですが・・・。

経営品質の場合、けっこう、大企業から派遣されている人が多いのです。

ということは、やはりビジネスの現場で、
経営にかかわっていくなどの面で期待されている女性は非常に少ない、
ということなんでしょうね。

なんだか、日本社会の縮図みたいで、イヤですね・・・。

とはいえ、今日はとても良いことに気づかせていただきました。

ひとつは、
「アダプテーションとアダプタビリティ」の違いというものです。

アダプテーションとは、現在の環境に適応している状態です。
アダプタビリティとは、環境変化に適応して、生存していくことのできる能力です。

このふたつは違う概念だったんですね。
ここを深く考えたことはなかったです。
初めて気がつきました。

でも、よく考えてみるとわかります。

たまたま、時代の波に乗ってしまうと、会社はうま~く行きますよね。
これはアダプテーションが高い状態です。

でも、時代が変わってしまった時、その会社がまだ生きていけるかどうかは別の問題です。

環境変化に対応する方法のひとつには、未来を予測するというものもあるのでしょう。
ですが、実は本質的には、アダプタビリティ、すなわち環境適応力の高い組織を作るというのが、
組織が永続するための、最高の方法なのだと考えます。

アダプタビリティを高く保つためには、
顧客接点を持つ現場の社員が、市場変化を素早く読み取ることができ、それを経営に素早く生かせるような組織にしておく。
こんなことがキーポイントになるんじゃないか、と思います。

じゃあ、アダプタビリティの高い組織を作ろうよ。
というのは、簡単なんですが、これをやろうとすると
けっこう矛盾にぶつかるのです。

すなわち、アダプテーションの高い状態とアダプタビリティの高い状態を
共存させることが難しい。

現在の環境に適応した状態をとことん作りこんでしまうと、変化しづらくなる。

よく、組織風土とか企業文化というのは、一度できあがると素晴らしい力を発揮するが、一方で消去困難性を持つと言いますよね。
消去困難だから、変わりにくくなるわけです。
でも、価値観を共有するということは、
権限委譲が有効に働くための条件になっていたりして、
スピード経営が大切な現代においては、とても大切なのです。

だとすると・・・・。

アダプテーション、すなわち環境適応力を考える時、
今の環境に対応することにばかりに視点が向けられてはいけないのだ、ということがわかります。
今の環境への対応ができる組織風土を作るのではなく、
どんな環境であっても、変化に素早く気づき、対応できる組織風土を作れ。

考えてみれば、当たり前のことなんですが・・・。
じゃあ、どうするのか?

この答えになりそうなのが、さかさまのピラミッドという概念なのかなあと思います。
現場の人たちを経営幹部が支援する関係。

なんか、今日の話は難しくなっていますね・・・・・。
わかりやすいが、当社のモットーなんですけど・・・・。
自分でもよくわかんなくなってきました。
そろそろ、眠くなりました。
明日に備え、もう寝ます。

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