2004年4月1日木曜日

家族への感謝をこめて

今日は娘の8歳の誕生日です。

娘は生まれた時、心室・心房中隔欠損症という病気を持って生まれてきました。

心臓の右の心室と左の心室の間、または右の心房と左の心房の間に穴が開いている病気です。

血液循環が効率的に行われなくなるため、肺が肥大したり、心不全に至るケースもあります。

外見上はまるで普通の赤ちゃんでしたので、出産後5日間は普通に喜んでいました。

ところが……。

退院時に心臓に穴が開いているかもしれないと言われ、
一週間後に来てくださいとのこと……。

で、一週間後に診察を受けた際、
心臓の奇形であることを告げられました。

ショックのあまり
涙が止まらず、どうしようもない絶望感に襲われました。

初めての子供だったので知識もなく、ショックも大きかったんですね。

その後、新生児の娘と入退院生活を4ヶ月近くすごしました。

小さい赤ちゃんなのに、心臓を開く手術になるかもしれない。生きていられるかどうかも分からない。

そう思うと、一日たりとて心が安らぐ日はありませんでした。

自分は体がとても丈夫で、入院などしたこともなかったし、今まで順風な人生を送ってきたのに、こんなことになるなんて…。

きっと、今までの自分のわがままの歪みが娘に出たんだ。

人間の人生は必ずバランスがとれるようにできていて、今まで私が順調だった分、娘が苦労を背負って生まれてきたんだ、ってその時は本当に思ったのです。

結局は成長とともに穴がふさがる可能性が高いということが分かり、手術もせずにすみ、1歳の誕生日を迎える頃には、やや小さめの子ではありましたが、普通の子となんら変わりなく成長しておりました。

今では病気を持っているとは全く思えない普通の元気な子です。

ここのところ検査にも行っていないのですが、たぶん自然に穴が塞がってしまったのだと思います。

ですが、やはり、私が社会でしゃかりきになって生きている間、家族にはいろんな負担をかけているのだと思います。

必ず、人生というのはバランスを取るようになっているとは、神田昌典先生もよくおっしゃっていました。

光があれば、影ができる。

音楽でもまったく同じで、陽を輝かすためには陰をつくらなくてはならないのです。

まだ小さい子供達や旦那さん。両親。

本当にありがたいと思います。

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